残暑厳しき折、皆様いかがお過しでしょうか?
暑い、暑いと言っているうちに、あっという間に8月も終盤に差し掛かりました。
K-styleのブログも暑い、暑いと言っているうちに遂に1周してしまい、
店長の番が回って参りました!
というわけで、店長らしく、いつものヤングで楽しいブログと少しテイストの違う内容で、
いきたいと思います!
今回は夏休みの自由研究がまだ出来ていない皆様の為に、不動産屋っぽい
お話を綴ります!
昨今では、自由研究をやるかやらないかを自由に選択出来る学校もあるらしいと、
ビビットでやっていましたが、国分太一くんも言うように、自由の意味の履き違いを
店長も感じてしまいます、、、、。
それはともかく、今回は日本全国民の大多数の方が、毎日触れているモノ!
そうです!みんな大好き、壁紙=クロスのお話を致しましょう!
一般的に全てのご家庭に使われているビニール壁紙ですが、ほとんどの方は注目した事がないかと思います。
まずレシピです。塩化ビニールの塊(以下塩ビ)に可塑剤(柔らかくする薬品)を加えます。この配合で後の発泡や
厚みが変わってきます。
次に柔らかくなった塩ビを版(凹凸のついた巨大なローラー)につけて、冷やし固めて柄を表現します。
注:一般的に織物・石目・木目・パターン(プリント柄)と大別出来ますが、ここからそれぞれ工程が複雑になるので、割愛します。
最後に出来上がった塩ビ層と裏打ち紙を圧縮し、くっつけて完成です。
まだ貼られていない壁紙は幅3尺(90~92cmくらい)の50m巻で生産されます。1回の生産LOTは5000m~50000mと
商品により様々。
同じ商品を同じ部屋に貼るときに、このLOTが違うものを貼ると色が違ったり、厚み違いが出てきます。
賃貸住宅にお住まいの方のお部屋には、このビニール壁紙が施工されています。汚れを落としやすい、剥がしやすい、
安価という点が、入れ替わりの多い賃貸向きという事です。
ちょっと以前ですが、シックハウス症候群(化学物質過敏症)というのが世間を騒がせました。症状は様々ですが、
塩ビに含まれるホルムアルデヒド(ホルマリンの気化物)などに反応し、頭痛・めまい・湿疹など、
またひどい場合は呼吸困難などの症状が出るものです。
現在では、そういった問題を考慮し、F☆☆☆☆(エフフォースター)という基準をクリアしているもの以外、
世の中に出ておりませんのでご心配なく。また塩ビ以外の素材で作るもの、
昔ながらの和紙や布、珪藻土や漆喰の壁紙バージョンもあります。とは言え、アレルギーの問題は繊細ですので、
異常を感じたらすぐにお医者さんに行ってくださいね。
さて、実際に壁紙を貼ります!
①まずは壁の高さと幅を測ります。高さ2.1m幅5mであれば、単純に壁紙が92cm幅として、2.1m切ったものが6枚必要です。
②壁紙の裏打ち紙に糊をつけます。(この糊の主成分はじゃがいもでお馴染みのでんぷんです)⇒少し時間を空けて粘着力を出します! (オープンタイム)
③壁に並べていきます。この時、壁紙同士が1~2cm重なる様にします。
④圧着して壁に貼り付けます。
⑤先程重ねた部分の真ん中をカッターで切り落とします。
⑥上下も同じ様にはみ出しを切ります。
⑦最後にローラーやヘラで浮きがないように圧着して完成です。
天井や壁の出っ張り、引っ込みがあるので平面だけではありませんが、基本的にはこの作業になります。
最近DIYで自宅のリフォームが流行っていますが、壁紙も簡単に貼り替えできますので、
是非チャレンジしてみてください!賃貸の方は退去費用が増える可能性が高いので、どうしてもやりたい方は大家さんに相談してください!
※ここからは豆知識※
特に賃貸にお住まいの方は、室内の喫煙が心配かと思います。我々は立場上、やはり室内喫煙はオススメ出来ませんが、
実は壁が黄色くなるには相当な年月と相当な本数が必要です。まず体壊します(^_^;)。
またペットとの共同生活。一般的にはネコちゃんの爪研ぎなど、床が削れたり、
壁紙がボロボロになるという理由でNGな物件が多いといわれています。
しかし!これら視覚的要素はもちろん重要ですが、実は本当の問題はそこではなく、『におい』なのです。
建築資材に使われているモノ、特に木材や下地材には吸放出性というものがあります。読んで字のごとく、吸って吐きます。
家も呼吸をしているわけです。乾燥すると吐く、湿度が上がると吸うの調整機能もあるので、
湿気の多い日本では木造住宅が普及したんですね。
対して乾燥しているヨーロッパでは石造りの建築物が多い!結果、大昔から火災を免れたので、現存建築物も多いわけです。
日本ではオムツに使用される吸水性ポリマーを壁紙に練りこんだ、吸放出性クロスなんてもあるぐらいです。
これは吸放出性に乏しい鉄筋コンクリート造り(RC)に建物に使用される事が多い様です。
戻ります、つまりタバコの煙、動物臭も吸っています。そしてこれらのにおいは中々強烈なので、簡単には
出て行ってくれません。染み込みます。つまり見た目キレイでも臭いを溜め込んでいるので、壁紙など取り替えが効くものは、
取り替えられますが、柱や下地、木造躯体はまあ取り替えられません。長く建物にも染み込んじゃうんですよね。
そして嫌いな人はすぐわかります。賃貸住宅は入居率が生命線!より長く、より良い状態を保つが大事なので、
禁止事項とされいる場合は、キチンとルール守りましょう!
昔の木造家屋、押入れのあるお宅などは、その家のにおいってありますよね?より木材が露出していたので、家中でにおいを
吸っていたのですね。
というわけで、人が生活している以上においは付きます。ただ、たばこを吸えばにおいがつくなど、
解りやすく劣化が予測出来るものは、やはり過失とみなされます。そして借りている方にも善良なる管理者の注意義務
というモノがあります。つまり家賃を払っているとは言え、人から借りているモノなので、できる限りキレイに使いましょう
というモラルの問題ですね。
どうしてもの場合は!マメに換気をする!清掃を定期的に行う!をしてください!
ちなみに芳香剤は分子が大きいので、空気中に浮遊しますが、木材などは吸い込めません。。。と言われています(^_^;)
楽しくなって来たので、次回もこんなテイストにしていこうかな?写真の入れ方も覚えないと・・・・。字ばっかりで、、、。
では9月に!